アメリカで定額データ通信




日本ではSoftbankを始め、各キャリアからスマートフォン向けのデータ通信定額プランが提供されています。

でも、これはあくまで日本の中での話。海外に行ってローミングで使う場合は定額が適用されません。



勝手知らぬ国では様々な場面で調べたいことが発生しますし、現在地の確認にマップアプリを利用したり

データ通信を使いたいシーンはたくさんあります。

でも、ローミングのデータ通信費は高いし、現地のケータイを契約するのは難しいし、あきらめている人も多いと思います。



最近アメリカのAT&Tというキャリアがプリペイドの携帯で使用できる定額のデータ通信プランを開始しました。

もちろん、アメリカ内だけの話ですが、こういったプランがでてくるのはVisitorとしてはうれしい限りです。

先日、訪米した際に、このプランが使用可能であることを確認してきましたので使用方法などをレポートします。





1.プリペイドSIMの入手方法



この定額データ通信プランを利用するためには当然AT&TプリペイドSIMカードを入手する必要があります。

SIMカードの入手方法はいくつかありますので下記を参考にお好きな方法を選んでください。



・スーパーや電気店などで売られているAT&TのPayAsYouGoPhone端末(プリペイドの端末をAT&Tではこう呼んでいます)を購入する。

端末にSIMカードが同梱されています。端末も手に入って一石二鳥(笑)安い端末だと$20以下で買えます。オススメです。

端末によっては数10ドル分のチャージがついてきます。


・町のAT&TショップなどでプリペイドのSIMのみを購入する。

私はこの方法で購入したことはありませんが、$30程度で購入できたと思います。

ちなみにサンフランシスコの日本人街にある紀伊国屋ビル内の携帯ショップ(2Fの車用品店の奥にあります)は日本人スタッフがいますので安心して購入できるかと思います。

 ****後日追加****

htc Fan Siteのフォーラムにて$100のチャージと一緒に購入した場合、SIMは無料であったとの情報をいただきました。rzero3さんありがとうございます!

工夫次第で安く入手できるようですので、店員さんに相談してみるといいかもしれません。



購入後はSIMカードをアクティベートする作業が必要になります。アクティベートはWebから行う方法などがありますので

購入時についてきた冊子をよく読んで完了させてください。ちなみに購入時に店員にお願いすればお店でアクティベートしてもらうことも可能だと思います。

また、購入してもチャージがなければ使用できませんので、AT&Tのチャージカードを購入してチャージしましょう。

データ通信定額プランの料金は$19.99/月(たぶん)ですので、$20以上は確保しておきましょう。





2.定額データ通信プランを契約する


購入したままのSIMカードでは定額データ通信プランは適用されません。後からプランを申し込む必要があります。

プランの申し込みは購入したSIMを挿入した端末から611にダイアルすることで行うことができます。

611はAT&Tのサービスダイアルで、自動音声応答で契約の変更などを行うことができます。

案内メニューは階層構造になっていて、音声案内にしたがって、必要とするメニューまで階層を下っていきます。

やっかいなのが、ボタンプッシュで操作するのではなく、音声認識で操作しなくてはならないことです。

つまり、音声案内にしたがって、"OptionService"とか"Yes"とか、発音していかなくてはなりません。

発音が悪いと認識してくれないこともありますので、日本人にとってはこれが一番の難関と思われます。

発音に自身がない場合はSIMを購入した店舗にお願いするのも手だと思います。相談してみてください。(これを店員に伝えるのとどっちが難しいかという問題がありますがw)

定額データ通信の契約はオプションサービス>MediaNet>Unlimitedプランの選択という流れだったと思います。(ごめんなさいウロ覚えです)



3.端末の設定


さて、無事定額データ通信の契約が済んだら、最後に端末の設定を行います。

ここではWindowsMobile端末であることを前提に話ます。

接続の設定は、設定>接続タブ>接続アイコンをタップ、で行います。(日本語端末の場合)

接続の新規作成をして、下記の情報を入力してください。



接続の名前:MediaNet(これはなんでもいいです)

接続の種別:Cellular Line(GPRS, 3G)

アクセスポイント:wap.cingular

ユーザー名:空欄

パスワード:空欄

ドメイン:空欄

詳細設定からソフトウェア圧縮のチェックをはずし、IPヘッダ圧縮にチェックをつける



以上で各種プログラムでデータ通信を定額で使うことができるようになります。

2.5Gですので3Gになれている日本人には少し遅く感じますが(144kbpsくらい?)、勝手知らぬ国で自由に情報へアクセスできることは安心感という点で非常に重要です。

使用した感覚ではGoogleMapも十分に実用範囲でしたので、がしがし活用しましょう!



以上、思い出しながら書きましたので不鮮明、間違い等あるかもしれません。訂正点などありましたらコメントでご連絡くださいませ。

なお、AT&TのPayAsYouGoPhoneの詳細は下記アドレスから参照できます。

http://www.wireless.att.com/cell-phone-service/go-phones/index.jsp




残念ながらこのプランは2008年11月で終了してしまったようです。無念・・・(TT